ま~まれぇどさんの「スタディ§ステディ2」体験版プレイしました。
ま~まれぇどさんの新作は、「スタディ§ステディ2」。

清水蓮の唯一の肉親だった祖父が亡くなった。
故郷の墓に入りたい、そんな遺言から、身寄りのない都会に居続けるのではなく、戻ることを決めた。
愛鷹に降りると、透き通った夏の熱気。
それに、緑のまぶしさと、わき立つような虫の声が出迎えた。
「やっぱ、あっちいな……」
たちまち浮かんできた汗をぬぐおうと、ひたいに手を伸ばす――。
「……おかえりっ」
笑顔でハンカチを差し出したのは、墹之上由乃。
幼なじみ、だが見違えるほど成長した……。
原画は、emilyさん、木場智士さん。
シナリオは、吉川芳佳、他。
CGチーフは、ばんろっほさん。
音楽は、solfaさん。
背景は、CWF美術部さんとなっています。
シナリオは、吉川芳佳、他。
CGチーフは、ばんろっほさん。
音楽は、solfaさん。
背景は、CWF美術部さんとなっています。
SDキャラクタもあるのですが、こちらはクレジットがありません。
思ったよりも良い内容でした。
気になるところから挙げていこうと思います。
特徴は、名前を読んでくれるところとモーションが実装されているところです。
150種類以上。

デフォルトでは、清水蓮となっています。
作を追う事に、自然な呼び方になるよう調整されて収録が行われているように感じますね。
名前で呼んでもらいたい人この指と~まれ! キャンペーン2のお名前リストにある、
選ばれた名前と実装予定または体験版収録の名前に差があるのですが、
これは、選ばれたけど実装されないということでしょうか。
E-mote搭載です。
キャラクタがセリフに合わせて動きます。いま、3Dモデルを何かと見る機会が多くなっていますので、動きが気になる場合があると思います。
この場合は、E-moteを調整することもできます。
E-moteオフ、待機モーションオフ、揺れ具合などのコンフィグが設定されています。
調整できるのは良いですね。
ただ、E-moteオフにすると、セリフの進行に合わせて一気に立ち絵が切り替わるので、不自然さが際立ちます。繋ぎの動き処理がされていない印象です。バックログの挙動が少しおかしいです。
バックログを展開すると、直近のセリフを表示してくれません。
これはスクロールバー展開時の挙動が、直近を指定していないからですね。
一部の選択肢でセーブが出来ませんが、総当たりの選択肢に限るようです。
ただ、音周りが少し気になります。音声。もう少し良い音作りをしていたような気がしたのですが。
さて。
まず、体験版をプレイする前、ビジュアルを見た時点と体験版冒頭あたりでは、古めかしい進行だと感じました。
しかしヒロインキャラクタのバランスが良いと感じます。そのお陰か、場の雰囲気も楽しんでいけます。

幼馴染みの墹之上由乃(歩サラさん)
この愛鷹という土地では知らぬ者のない墹之上家。
町長すら選挙支援に頭を下げに来る権力を持つ。
清水蓮の祖父と墹之上源十郎は仲が悪く、由乃とは隠れて会うことになります。
学園では立っているだけで人が集まる人気を持ち、
墹之上家の英才教育のお陰か、優等生で才能があり数々の賞を得るなど実績もあります。
優等生然として過ごしていますが、清水蓮とは少し砕けて会話するところや、
過去に一緒に過ごしていた思い出が出て来るのが、良いところですね。
感情を表に出すところは、清水蓮とは、らしく過ごせるのかもしれません。
勝ち負けを競うけれど、その有様は、見る人がみればいちゃついているようにしか見えない。
思い出の中に、たくさんのエピソードがありそうで、楽しみですね。
乗り越える必要があるのが、祖父の墹之上源十郎。
透き通るような髪色と、歩サラさんの声がマッチしていますよね。

黒魔術を好む沼津潤海(小波すずさん)
出会い頭にゴミ箱から抜け出せなくなっている。
黒魔術のアイテムだと思い込んで、アダルトグッズを通販で買ってまで学園に持ってくる。
授業中も何かの数式を一生懸命書いていますが、魔術の何かと思われます。
化学部室を黒魔術の部屋に変えてしまっています。
街を歩いていても、黒魔術アイテム探しに歩いています。
全体的に小さいが、幼いと見られると怒ります。
クラスではやや浮いた存在ですが、受け入れられてはいます。
中指を立てる立ち絵が多用されています。

下級生でノリの良い三島星彩(風鈴みすずさん)
いわゆるギャル。思ったことはズバッと言うタイプ。
友だちも多いようで、噂話が届くのも早い。
クレープ屋でバイトしている。
遊ぶ金欲しさということですが、それ以外は生真面目。
外出には生徒手帳携帯の規則を守るほど。
言葉遣いに特徴があるだけで、行動は真面目なキャラクタのようです。
好物は牛串。

八重沢やえ(ヒマリさん)
学園に通うために親元を離れ独り暮らし。
清水蓮の隣の部屋に住んでいます。
料理が得意で、筑前煮やきんぴらごぼうといった和食の調理が得意。
お弁当作りも毎日しており、和菓子を作ることも。
周囲に訛りを気にされたのか、話をすることが怖くなってしまい、独りで過ごしている。
それでもプロポーションの良さで目立っている。
周囲と孤立してしまっているが、親を心配させないように虚勢を張ったりも。
墹之上由乃はみんなの前では敵対せざるを得ないのですが、
三島星彩は自分で見た物を信じるタイプ。
沼津潤海や八重沢やえは孤立化しています。
それぞれが孤立化するような要素を抱えていることもあり、
主人公に対し色眼鏡で見ることがなく、かつ、独立性があるので周囲に影響されにくい。
主人公とそれぞれが繋がるラインを持っています。
つまり、全員が清水蓮に対し態度を変えません。

タイプが少しずつ違うのも良いですね。
ただ、誰も悪く思わせないよう、マイルドに仕上げすぎているようなところと、
どうかと思うあだ名付けなどもあり、わずかに引っかかります。
もう少しコミカルさを出しても良かったのかなと思います。
そして、中だるみしないか、これだけ幼いキャラクタたちが果たして恋に至るのかと。
音。環境音がもう少しあっても良いと思います。
体験版では、過去作で見てしまった背景CGなどが主体で良さが伝わりにくいのですが、
公式サイトのグラフィックページでは、沼津潤海が手を広げて夕焼けに染まっているCGなどがあります。
このクオリティの背景に見合ったリッチな環境音が欲しいところです。
すると、愛鷹を感じられるといいますか、もう少し画面に集中できるように思います。

初回特典版には、恒例となる手紙も付属します。
2022年10月28日(金)発売予定です。
ダウンロード販売もあります。