でぼの巣製作所さんの「神楽黎明記~御琴の章~」体験版プレイしました。

でぼの巣製作所さんの新作は、「神楽黎明記~御琴の章~」。

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「すいませ~ん、どなたかいらっしゃいますか~?」
かつて、九尾の狐が退治され、姿を変えたという石。
その石が割れたというニュースを聞き、須波御琴は調査に訪れていた。

確かに巨石は真っ二つに割れており、妖気も感じられた。
聞き込みをしようと近くの神社に訪れたところ、
追い詰められていたのか、深く頭を下げる神主から、魑魅魍魎の類いが現れるようになっていると聞けた。

「――分かりました。私に任せて下さい」
須波御琴は、まず、あの殺生石をもう一度調査しようと決めた――。


体験版は、311MBでした。

原画は、山本和枝さん。
シナリオは、シャア専用◎さん。

でぼの巣製作所さんのローグライクRPGシリーズ、神楽黎明記の23作目にあたります。

2015年発売の「神楽花莚譚」、続編の「神楽訪神歌」に登場した須波御琴は、
由緒ある須波神社の跡取り。現当主は母の須波真月。
父を妖怪に殺されており、修行の旅をしながら仇敵を探している……という設定でした。

前作「神楽黎明記~涼香の章~」で登場した武居涼香は、須波御琴の親友で従者です。

さて。
単独でダンジョンに潜るのが神楽黎明記シリーズ。
ローグライクRPGは、何かの操作をするとフロア全体にいる敵も一動作する、ターン制RPGといえます。

今回、殺生石が割れてしまった調査に一人で向かい、封じられていたであろう大妖怪を探し、倒すことで平穏を目指すのが目的。
ダンジョンは概ね20層程度で、その最下層に大妖怪は居るものと考えられます。
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ダンジョンにはアイテムがランダムで散らばっており、手に入れた時には分からないものもあります。
ダンジョンから持ち帰るか、装備するか、鑑定の符を使うことで、アイテムの識別が出来ます。
強い武器や防具は拾うことでしか得られません。
しかし識別しておかないと、身につけると外せない呪われた武器の場合もあります。

須波御琴の武器は、刀です。
目の前の1マスに強い攻撃が出来ますが、必ず相手からの反撃がある距離でもあります。
防具もしっかりと整えて進めたほうが良いでしょう。

成長すると刀系の技を覚えていき、踏み込んで斬りつける雷光斬を覚えていきますが、
過去作を踏襲しているとすると、猛襲雷光斬をも覚えるのでしょう。

ダンジョンは大まかに三層に分かれており、体験版では上層の不吉な平原。
そのボスは、疫病神です。
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疫病神の特徴は、状態異常を撒き散らすこと。
戦う場合、状態異常対策の装飾品を少なくとも一つは持っておくと良いと思います。
状態異常の種類が豊富で完全に防ぐことは難しく、
須波御琴が刀で攻撃すると状態異常を反射で受けてしまいます。
なので、どれか一つだけでも防ぐことを目指してダンジョン探索をしたほうが良いです。
全体的に、状態異常に気を遣って進めた方が良いと思われます。


さて、お楽しみのシーン。
須波御琴の特徴は、妖怪に対しても一定は丁寧な対応をすること。
ほんわかと評されるのは、榛名れんさんの声によるところが多く、過去の人気投票でも4位をマーク。

基本的に妖怪が相手。人ではないので、須波御琴はまず嫌悪感を抱くようです。
そして、敵の中には毒を用いる化け蛇などもいますが、毒を与えて須波御琴の態度を崩すような動きは見られません。
「神楽黎明記」シリーズでは、同じ妖怪に倒されてしまうと、1回目と2回目とでシーンが変わるのですが、
今回の体験版では1回目が収録されているのみ。
傾向として、抵抗していても乱れてしまうのは間違いないと思うのですが、その理由にまで辿り着きません。

気になるのは2つ。
「神楽黎明記」は20作以上も続くロングセラー、ではあるのですが、
登場妖怪によってシーンの好みと合うかが決定してしまうところがあります。

実は、体験版中に今作登場の妖怪がリストで表示されているのです。
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このリストと、体験版で描かれるシーンを見る限り、シーンに対する期待値は少し抑え目になりそうです。

また、一部の妖怪は、前作「神楽黎明記~涼香の章~」と似通っているため、
シーン描写も傾向が似通っていると感じます。特に疫病神など。

仮に、武居涼香と同じように、妖怪に雄を感じて屈するのだとすると、
しかし須波御琴の場合には前説が足りないように思います。
また、前作と前々作を充分に楽しんでしまったため、同じシーン構成だとしたら、楽しみ切ることができるか不安です。

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ビジュアルで面白いのは、須波御琴の身体に傷をきちんとつけていること。
相手が鎌鼬であるため、切り傷の描写は合っていますよね。

すごく良いなと思ったのは、須波御琴のビジュアルです。
Live2Dモデル、すごく良いのですよね。
冒頭の遠慮がちというか、気を遣いつつ声を掛けている場面。
ビジュアルと声がとても良いです。
榛名れんさん、少なくとも6年振りくらいになるのだと思いますが、とても雰囲気が良いですね。

スタイルも良いですよね。
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可愛らしいLive2Dモデル。

しかも、須波御琴、触っても怒らない巫女。佐伯ましろに続き二人目です。
「もしかして、私が気になるんですか?」と言ってくれますが、
もちろんです。

最下層ボスは、大妖怪の九尾になると思われます。
そして、行方不明となった武居涼香とは、再会できるのでしょうか。


2023年1月27日(金)発売予定です。

タペストリーの絵柄よさそうですね。

ダウンロード販売もあります。
一定期間30%OFFとなります。


#追記
製品版をプレイしました。感想はこちら