CRYSTALiAさんの「RE:D Cherish! -Eternity Blood-」体験版プレイしました。

CRYSTALiAさんの新作は、「RE:D Cherish! -Eternity Blood-」。

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あれから一年。
DDダイナーは以前と同じ様子を取り戻していた。

久阪雪光は、厨房に立つユニカと睦まじい時を過ごし、
休日にはルージュに新しい飲食店の偵察を誘われ、
労働に飽いたデスペラードに、巷で噂の幽霊“灰色の救済者”の話が持ち込まれ、客の途絶えた隙間を埋めるくらいに。

エリューテリアの白羊教正教会に、巡礼から2年ぶりに戻った メルク・ジョン・パトリックと バルタ・ジョン・パトリックは、
ヘルマン・ミュラー司祭と互いの報告をしていた。

「ところでおっさんよ、私らがいない間にエリューテリアで何か面白いことはあったか?」
「そうだな、色々とあったが……直近であれば、あのジルベルトが斃された」
「そいつを見つけりゃ、少しは私らの評価も上がるかねえ」
バルタの物言いにヘルマン司祭は頷く。
白羊正教会は、過去にジルベルトに聖剣を奪われていたのだ。

翌日。
メルクは魔力の宿った演説で信徒を増やし、エリューテリア流に市井で“話”をしてきたバルタと合流すると、昼食を取ることにした。
2年振りのエリューテリアであることもあり、通りすがりのサイボーグに良さそうな店を聞く。
向かった先は、DDダイナー。

エリューテリアでは定期イベントといってもよい、食い逃げ犯を捕まえに出ていた久阪雪光は、
DDダイナーから出て来る二人を見て身を隠した。

久阪雪光は、過去、エリューテリアに訪れたことがある。
かつてウラガ機関の諜報員であった頃、日本の防衛副大臣が情報を流出させ、対価として得た資金をエリューテリアに流したという調査で。
その防衛副大臣の愛人の子が、メルクとバルタだった……。
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体験版は、847MBでした。

原画は、ぺろさん、サイキライダーさん、noyFさん。
サブ原画は、織澤あきふみさん。
SD原画は、白恵りえさん。
シナリオは、砥石大樹さん、若瀬諒さん。
音楽は、ALNEARさんです。

サイボーグパーツで最大手のカルンシュタインCEOジルベルト。
永き因縁に一つの決着が付いたのが、2022年発売の「RE:D Cherish!」。
メインルートであるユニカ・エスペランツァのストーリーを受け継いだ作品のようです。

システムは変わらず使いやすい。
音質もしっかりしているのですが、ボイス登録画面もまた使いやすい。
キャラクタでソートができるため、音声登録されているキャラクタにはキャラクタフェイスが点灯します。
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CGが素晴らしいです。
陽射しが強いから、帽子を被っている場面があるのすが、その影処理をしっかりと行っています。
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例えば左のデスペラードと右のユニカでは、帽子の形が違うこともあり、入る影が変わります。
それをCGにも盛り込んでいます。
また、日頃、デスペラードはフード、ユニカはハンチングを被ることがありますが、この影とも違うのです。

一箇所だけフェイスの指定がルージュになっている箇所がありますが、これは修正されるでしょう。

さて。
ジルベルトとの戦いは終わって、しかし今作では教会との戦いとなるようです。
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久阪雪光は、ウラガ機関の諜報員として潜入調査していた過去に、
メルクとバルタとの距離を近づけていた様子。
一緒にお風呂に入り、メルクとは将来の約束までしていたのだとか。

その後、事件はウラガを率いる日本側の思う通りに決着したのか、二人は親を亡くすことになったようです。
その時、ヘルマンの誘いにより、白羊正教会へ入会したようです。


バルタ・ジョン・パトリック(東シヅさん)は、すごく良いキャラクタです。

喫煙し暴言を吐き敵は躊躇無く踏みつけ金を巻き上げる破戒僧タイプですが、
恐らくこの3人の中で真っ当です。
メルクを心配し、メルクのために汚れ仕事をしているようなところがあります。

得意は銃。
デスペラードのものより大型の銃を二丁構え、腕はデスペラードと互角以上。
弾を弾で撃ち落とすこともできます。

カバーネームを名乗っていた久阪雪光が去り、メルクが傷ついていることを傍で見ていて、
だからこそ久阪雪光を許せないと怒ります。
メルクが許してしまっているためか、何らかの納得ができれば銃を仕舞いそうですが……。


メルク・ジョン・パトリック(秋野花さん)は少し恐ろしいところがあります。

臆病な性格だったメルクですが、枢機卿に教導されたこともあり、聖女のような態度をするようになりました。

過去、任務のために近づいた久阪雪光は、
カバーネーム、別の名前を名乗り、サイボーグボディを捨てています。
今の雪光とは姿も名前も違う、なのに、現在の久阪雪光を見抜く。
いわく、魂を見たと。

街頭での演説は、入会者をあっという間に集めます。
エリューテリアに戻ってきて間もないはずですが、同じ教導区においてトップの成績に。

いちばん怖いと思ったのは。メルクの表情差分。
聖職者らしい笑みを備えているのです。
これはよく描いたなと思います。
いわゆるアルカイックスマイルを表現したものだと思いますが、
こんな笑みを持つ聖職者がバルタと同等の戦力を備えているはずなのです。

バルタは分かりやすい。でもメルクは得体が知れないのです。

ヘルマン・ミュラー司祭(星一人さん)。
今では司祭になっているものの、過去はドイツで諜報をしていました。
ヘルマンの現地協力の手引きがあったから、防衛副大臣の時の任務は成功したともいえます。
つまり、久阪雪光の手管を知っています。
その上で、司祭としての力を身につけています。
先にDD-modを発動したら負けるという予想があります。



さらに問題は、白羊正教会の方針です。

教会は人間至上主義。
教会内でもサイボーグは下に見られることが多いようです。

カルンシュタインCEOジルベルトが真祖であることも伝わっており、因縁があります。
過去に、ジルベルトが教会から神剣を奪っているためで、
神剣を持っているDDダイナーのメンバーは、既に狙われる理由がありますが……、
教会は、DD-mod保有者を邪教崇拝者、人類の敵と認定したのです。

吸血鬼因子DD-mod所有者は、弱点があります。
ユニカは流れる水を渡れず、久阪雪光は聖遺物に弱い。
当然、教会はイビルスレイヤーとして知識を備えていますから、戦っても相性は最悪なのです。

この状況で。
かつて結婚の約束をしたこともあるメルクが、思い違いをしたら。
DD-mod保有者の雪光を捕らえて改心させようと考えたら。
雪光がDD-mod保有者となったのはユニカが理由だと知ったら。

それは、恐ろしいことになりそうですよね。


しかし、メルクとバルタとは、仲良くなれないのでしょうか。
久阪雪光、サイボーグパーツだとはいえイケメンですし、三楽章さんの声も良いですし、
メルクは長く雪光を思ってくれていたようですし、メルクが迫るならバルタも……となって欲しいですが。


2023年1月27日(金)発売予定です。

豪華版には、サウンドトラック、メモリアルブック、複製ミニサイン色紙、書きおろしボイスドラマ、D.D.Dinerステッカー、そしてユニカのヴァンパイア抱きまくらカバーが付属します。


ダウンロード販売もあります。

#追記
体験版2がリリースされ、メルクとバルタとのシーンもあるにはあるようなのですが、何となく夢オチのようでした。