LiLiM DARKNESSさんの「Memory Blue」体験版プレイしました。

LiLiM DARKNESSさんの新作は、“略奪され淫辱されるADV”「Memory Blue」。

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アパレルメーカーに勤める枢木昴は、大きな仕事を担当していた。
これまでは製造がメインだったが、将来性がないからとオリジナルブランドの立ち上げを計画しているのだ。
当初は、取締役が陣頭指揮を執ったプロジェクト。たが上手くいかなかった。
そこで、若手の枢木昴に、社内ブランドを立ち上げるテストケースプロジェクトが任されたのだ。

専属で関わるのは、枢木昴と同期の安藤慶太、後輩の志藤紗絵の三人。
二人とは大学から一緒で、気心が知れていることが人数的な不利を補っていた。

人員の補充を頼んでいたところ、研修を終えたばかりの新人、藍井静那が配属された。
その藍井静那に、枢木昴は一目ぼれをした。
しかし、仕事に私情を持ち込むようなことは出来ない。枢木昴は上司として接しようと心に決めた。

暫く一緒に仕事をしてみると、藍井静那は新人としては驚かされるくらい有能な社員だった。
最初に簡単なことを理解するだけで、あとは自分で理解する。自分の判断だけで行動してしまうこともない。
美人でよく気がつく。これだけでも周りの男達が放っておかない。
だが、藍井静那自身も対処に慣れているようだ。
打ち上げの席では、志藤紗絵が防波堤になってくれてもいた。

会社に泊まり込みが続いたある日、枢木昴は体調を崩し仕事を休んでしまう。
反省しながら寝込んでいると、藍井静那がプロジェクトを代表して見舞いに訪れた。
そこで、突然に告白をしてしまった。
「あ、藍井さん……お……俺と、その……付き合ってくれないか……できれば、結婚を前提として……」

咄嗟に熱や薬のせいという誤魔化しをしたが、後日、改めて告白、交際がスタートした。
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そして、結婚へ。数ヶ月前からは想像できない生活の変化。
朝は新居で過ごし、同じ会社に通い、帰宅すれば一緒に過ごす。
結婚して本当に良かったと、枢木昴は思っていた。

ある日、静那へ同窓会の案内ハガキが届く。
「あ、うん。そうなの……でもたぶん、私は行かないと思うわ」
少し距離があり、あまり付き合いもないからと、乗り気ではない静那に、枢木昴は参加を促した。
「久しぶりに羽根を伸ばしておいでよ」

そして、静那が帰ってきたのは、翌日の夕方だった。
戻ってきてからの静那は、どこか様子がおかしかった。
ふとした時に思い悩む。何か考えている。

先日、同僚の安藤慶太が言っていたことが思い出される。
「しっかし同窓会かぁ……元彼とかいないのかね?」

体験版は、685MBでした。

原画は、黒田晶見さん、綾瀬はづきさん。
シナリオは、シャア専用◎さん。

この作品は、BLUEシリーズ20周年記念作です。
BLUEシリーズは1作目から略奪アドベンチャーだったようで、今作でもジャンルはそのまま。
結婚し幸せだったはずの枢木昴が、妻の静那(片倉ひなさん)が同窓会に行ったことで、幸せを失う……という物語のようです。

キャラクタ設定は良さそうなのですが、全体的に古さを感じるところがあります。
何よりもシステムが古く、どうにも使いづらいです。
これは何とか改善してほしいところです。

展開としては丁寧なほうだと思いますが、描写がもう少しあっても良いと思います。
例えば、一目ぼれであるとする枢木昴側の描写。もう少しあったほうが、この種類の作品に必要な重たさが出ると思います。

気になるのはこの2つで、後はなかなか良いところがあります。
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選択肢が少しだけあります。
主人公側の心の動きを選ぶもので、悪いことを考えれば悪いことを呼び込むという傾向があるように思います。

選択肢は、体験版中に限り、どれを選んでもその後の反応が変わりません。
これは、答えを知ることのできないようにするためのテキスト統一と思われます。
ここは、良いですよね。手遅れを知るのはずっと後なのです。

体験版では、静那が同窓会で会う人物が変わっていきます。

こういう作品では、主人公側も悪いところがあるという、何らかの不手際が示されることがありますが、この作品もその一つ。
枢木昴は経験が浅いことを、例えば行為の途中から見抜かれてしまう。
そして、相手側、静那には経験があるということ。
経験を与えてくれた、与えてくれる第三者がいること。

例えば。
静那側は、元彼と身体の相性がすごく良いのです。

体験版に収録されたシーンにおいて、どんな理由か、静那は元彼の立花秀俊と関係を持ちます。
誤解があり別れ、その後、地元を飛び出したのが静那のこれまで。
しかし、その誤解さえ無ければ。

行為の最中、互いの少しの変化に気づき、懐かしさがこみ上げる。
前半は、枢木昴に対しての罪悪感を持ちつつも、
シーンが進むに連れ、枢木昴に対して、発したことのない言葉で行為を強請る。
昴さんのことを裏切っているという自覚さえ、もう忘れかけていた。
秀俊君のことを、また好きになったりしているわけじゃない。
それだけは神に誓って違うといえるけれど、いまは彼が与えてくれる快感に身体を奪われてしまっていた。
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そして、帰宅して。振り返るのです。
「昴さんとはまだ、あそこまで全てを曝け出すような、そんな愛し方はしていない。」
と。
深く刻まれてしまった静那に、未来はなさそうです。

という形でなかなか、元彼と静那とのシーン描写が良いです。

枢木昴は、とても不利ですね。
枢木昴は静那が初めて。静那が何かおかしいと思っても、声の掛け方が分からないでいます。
そのうち、元彼や他の誰かは、静那へさらにアプローチするでしょう。
また、さらけ出せていないとするなら、枢木昴は表面的にしか静那を理解できていないともいえます。
このままだと、静那は離れていってしまいそうです。

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もう一人の志藤紗絵(綾音まこさん)も。
枢木昴の大学の時からの後輩。
同じプロジェクトで働いていても、とにかく気を遣ってくれますし、気づいてもくれる。
それは、大学の頃から枢木昴を思っていたから、であるようです。

静那のことを相談されてしまい、すごく動揺しているところが痛ましい。

結婚後も何かと支えようとはしてくれていますが……。
体験版収録のシーンは、その支えようとする気持ちを利用されてしまうように見えます。

同僚の安藤慶太。
嫌な雰囲気のキャラクタであることが、キャラクタビジュアルと浦島太流斗さんの演技から伝わります。
いつもであれば、こういうキャラクタに堕ちるということは、そういうキャラクタだったと考えてしまいます。
が。有能で立ち回りも上手い志藤紗絵であったとしても、色々なことが起きすぎて、
でも助けたいと思って、堕ちてしまうのかなと。少し同情的に思えました。

恐らく。静那を後輩として、想い人の妻だからフォローしようとして、こんなことになってしまったのかなと。

静那だけでなく、この志藤紗絵にもハッピーエンドがあれば良いなと思うのです。
しかし、ブランドさんの志向でしょうか。
例えば。
「White Blue」では、志藤紗絵にあたるアンジェリアルートは、何ともすっきり終わることが出来ませんでした。
 White Blue
志藤紗絵の良さは、綾瀬はづきさん原画のビジュアルと、綾音まこさんが上手く枢木昴を立てる後輩キャラクタを演じてくれているところにあると思うのですが、不憫なキャラクタになってしまいそうです。

気持ちが辛くなる展開も、かなりありそうですが。
描写など気合いが入っていると思いますし、読んでいて面白い作品だと思います。


同梱特典は枢木静那(片倉ひなさん)のASMRボイスドラマ「静那の、いやらしくて背徳的な、浮気中出しASMRボイス」。
早期予約特典として、2009年発売の「DARK BLUE」Windows11対応版が付きます。

2023年2月24日(金)発売予定です。

ダウンロード販売もあります。

#追記
体験版ver2.0もリリースされています。
やはり、偏愛のベクトルが奇妙に交錯する展開です。

静那の気持ちが離れているように感じつつ、しかし志藤紗絵のことをどうすればいいのか、迷う枢木昴。
紗絵のことを知り、身代わりになろうとする静那。
妻にはなれなくても仕事上だけでもパートナーでいたかった紗絵を貶める存在……など、辛い展開が色々とあるようです。