Triangleさんの「魔法戦士 CHRISTMAS IGNITION」感想です。

2022年12月発売作品。

Triangleさんの「魔法戦士 CHRISTMAS IGNITION」は。

「クソっ……バカどもが……虫みたいに湧いて出てきやがって……」
男は、通り過ぎるカップルたちを睨み付けて悪態をついていた。
男に彼女はいない。勇気を振り絞り声を掛けた女性は、男を通報した。
仕事も失い、以来、男はカップルを憎んでいる。

その男の目の前に、銀髪が現れた。
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「ふむ……なかなかの負のエネルギーの持ち主のようだな」
銀髪はメッツァーと名乗り、悪態をついていた男に手を翳す――。

「このあたりですね。強大な魔力反応があったのは」
強い魔力反応の検出に、魔法戦士たちは出動を余儀なくされていた。クリスマスで沸き立つ街に……。

という導入でした。
それでは感想です。ネタバレは少し多めにあります。

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シナリオは、野山風一郎さん、反事象桂林さん、島村ひろしさん。
イラストは、斎藤なつきさん、Jambreadさん。

システムなPIX STUDIO
今作はウィンドウサイズの変更ができません。前作と同じシステムを利用しているはずなのですが。

銀髪の魔王メッツァーに力を与えられた男が、抱いていたカップルへの嫉妬パワーを魔法戦士たちにぶつける……という内容でした。
このプロットの時点で楽しめる作品になりますよね。ある意味。

というのも。

魔法戦士 memory of gray」で気付いたのですが。
魔法戦士は、一部やりにくい性質があります。

魔法戦士たちは、敗北慣れしています。
繰り返し責められると、続くシーンではメンタルが一気に回復して描写されます。
また、魔法戦士たちはシリーズ化されており、行為が初めてではありません。

このような前提が在るキャラクタに対し、どう魅力的なシーンを作るかと考えると。

シチュエーションにこだわり抜くか、
コメディ要素を入れ、責め手側に責め続ける理由を無くすこと。
今作は、後者です。

いわゆる、「お後がよろしいようで」と言って場を去る。
けど、それなりにユーザの期待に応える、魔法戦士たちにあれこれが出来てしまう。

そんな作品です。

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「この出動さえなかったら、晴香さんとクリスマスパーティしていたかと思うと、つい……」

緊張感がないセリフに思うかもしれませんが、このニュアンスで楽しむことができます。
これは良いですよね。

それなりのキャラクタを登場させてくれていること、コメディタッチで進むことから、
見ている側にも緊張感が必要無い。
シーンの前後に違和感を抱く必要も無く、脈絡が無くても気にしないほうが良い。

オムニバス作品のような形で、魔法戦士たちの艶姿を楽しむことができます。


毎作、少しずつ表現を加えていっているのが魔法戦士シリーズともいえます。
例えば。
エメロードミスティは三角口の表情差分が似合う、かわいらしいキャラクタですが、
シーン中の表情差分も、これまで見なかったタイプのものが盛り込まれています。
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良いですね。

ただ。表現として、もう少しあっても良いかなと思うところでは、
スイートキッスの蝋燭の痕などでしょうか。
乱れた表情を描きたいとしても、ティアには魅力を残して欲しかったです。
"雌に滲む"は、恐らく文字が足りず、”雌の香りを滲ませる”といった文なのかもしれませんし、
”助けてもらえことができません。”といった英文翻訳のような文もあります。
括弧表記のブレもありますし、
バックログジャンプをすると下魔ダンスが止まってしまうなど。
色々とあります。もったいないところが。

登場キャラクタが多いのは良いと思いますが。
シーンが羞恥に振り切ったものが割当られた場合、それで終わってしまう。
もっと見せて欲しいと思いますし、
スイートナイツ、キッス(結城ほのかさん)とパッション(ヒマリさん)のシーンの数がもっと欲しいのはいつも通り。

そういった満たされない部分も含めて、アペンド作品ともいえるのかもしれません。


作中では勝負という名の活躍を見せ、良い声を聞かせてくれるイクシードアイリス(桜水季さん)。
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そのアイリスに、オチ扱いにされてしまうイクシードピーチこと真咲百果は、今作不在。
アイリスはピーチに愛のある扱いをしているだけですが……。

現在、別のアペンドも制作中とのことです。
ピーチを含む「魔法戦士FINAL IGNITION」のキャラクタの登場も、期待できるかもしれません。