自宅すたじおさんの「リアルエロゲシチュエーション!DT」体験版プレイしました。
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自宅すたじおさんの新作は、「リアルエロゲシチュエーションDT」。

奥永瞬は、特異な体質を持っている。

フラグクラッシュ。
誰かといい感じになったら、体調が急に悪くなる。
いい雰囲気が突然やってきた誰かに破壊されたり、突然相手の友人が現れて、気まずくなった相手が逃げてしまったり……。

この日も、ある女性に親切にする機会があり、距離が近づくかと思ったら、それは起こらなかった。

このようなことが起きる度に、姉の奥永澪が、逐一報告するように言ってくるのは、
ある意味、心配してくれているからだろう。
幼馴染の笠間陽菜乃も、心配して声を掛けてくれたに違いない。

綺麗な夕日が照らす教室で、一人。
「俺も、恋が……、『恋愛』が……したいなぁ……」
つい、滑らしてしまった。
いつもは心の奥に隠し持って、仮面の下に隠して口に出さない言葉を。

すると、一人だったはずの教室で、声を聞かれてしまっていたのか。
反応があった。

「ふーん……奥永くん、『恋愛』したんだ?」
それは、あまり話したことのないクラスメイト、杠さんの声で……。
原画は、ねたろぅさん、どどめ色マヨネーズさん。
SD原画は、葉月玉兎さん。
シナリオは、菅野一二三さん。
エロアニメ制作は、Ma-kiさん。
背景は、Future-handsさん。
BGM制作は、STRIKERSさん。
音声スタジオは、シロクマ秘密結社さん。


なるほど。
一部、引っかかるところはありますが、楽しめそうだと思います。


グラフィックがまず良いです。
システムはArtemisですが、やや重めです。
E-moteもあります。コミカルな表情差分も備えていて、明るく楽しめる作風であることが伺えます。
音質もさることながら、音声処理もなかなか。きちんとドアの外側にいるエフェクトなどが為されていて場を盛り上げます。

それらのおかげでしょうか。ヒロインキャラクタの魅力が強く、
サブキャラクタに到るまで、どんな表情を見せてくれるのかわくわくしてしまいます。


気になることは、奥永瞬の性能。
まず、ちょっと難聴気味であるのは受け入れるとしても、進行がやや回りくどくなってしまっています。
その割に、欲しいところが足りない。

展開としては、周囲が狙っては居るけれども、誰も踏み込めなかったところを、
第三者が横から攫って動かしたという流れにしたい、のだと思います。

もう少し、周囲が狙っていて、狙っている同士の鞘当てを見せてからのほうが良いかなと思います。
ちょっともったいない。
例えば杠恵那の出番の前に、もっと笠間陽菜乃の魅力を出すようにしても良かったのかなと。

何より、フラグクラッシュという自認が、誤用と誤解であるところ。
彼らの共通認識として、誰かと関係が築けそうなときに何かが起きて、それ以上発展しないことを指しています。
神の妙手とすら考えています。

誤用は、いいとしても。
周囲にそれだけの人がいて、題材にするゲーム制作に打ち込む姉がいて、その仕事を手伝ってもいて。
環境的にも誤解と分かるはずなのに。

「このくらいのこと乗り越えられないと、好きになる資格もないってことだしね」
杠恵那の格好いいセリフですが、この時に起きたことは、発展可能性のあるハプニングに過ぎません。
正体不明のフラグクラッシュを、実体験したことがないはずなのに、壮大なものとして捉えているようにも。
前説が足りないのですね。

また、トロフィー機能も楽しいのですが、そのトロフィーを出すタイミングが少し。
例えばこのトロフィー2。
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このシーンでは、本当にそのまましてしまうのか?というハラハラする部分もあります。
冒頭にこの表示をしてしまうと、いわゆるネタバレに近いものになっていると思います。

シーン中、中断されそうな一幕もあるのですが、トロフィーが表示されたので、緊張感を減らしてしまう。
なので、シーン終わった後に出るのが望ましいかなと思います。

シーン内容でいえば、杠恵那はどうして達しているのか疑問に思えてしまいます。
されるがままで、奥永瞬は杠恵那に特段何もしていないのですよね。

杠恵那はフラグクラッシュの力と決めてしまっていますが、それほど強い力を見せていません。

シーン描写って難しいなと思います。見ている側を乗せている時は、そういうこともあるかなと思い込み楽しめる。
残念ながら、少しズレてしまっているように見えました。

ともあれ、杠恵那のおかげ。
行為を経験して、恋愛の先にあると思っていた行為もできると知り、
恋愛もできるのではないかと考えることができたようです。

このズレも気になりますが、恐らく、フラグクラッシュとして用いられる何かの性質は判別していません。
杠恵那も、判別したつもりで誤解しています。

奥永瞬は奥手な人として描かれていることもあるのでしょう。
クラスメイトには、奥永瞬が好意を集めていることが知られており、
受け身で、「二人とエッチができたらいいな~ぐらい」と思われても仕方の無い状態です。

それらは、作品タイプに沿うような、シチュエーションを盛り上げるためのもの考えるべきなのでしょう。
“エロゲシチュエーション”になるための要素として、アクシデントパーツとして捉え、
あまり考えすぎないほうが良さそうです。
素材全てがハイクオリティであり、全体的には楽しめる箇所が多いですから。


何より、登場するキャラクタが全員魅力的です。

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「瞬くんが、恋愛をしたいと、そう言ったんですから」
杠恵那(いねむりすやこさん)

奥永瞬のクラスメイト。
文芸部に所属していて、わずかながらマンガも描いている。

物語を動かす使者で、奥永瞬にとって恩人といっても良いでしょう。

割り込みという見方もできてしまいます。
でも、それは立ち位置の問題で、杠恵那は本当に彼のことを追いかけてしまった。……気になってから、ずっと。
巻き込まれて大変になったのは奥永瞬なのに、それでも相手のことを心配していた、あの時から。

最初が寸止めのようなシーンになったのは、ジンクスを破ったのは、
奥永瞬の気持ちに寄り添ったから、なのだと思います。

自室で思い返す杠恵那の、何と表現すべきでしょうか。
こう、ワクワク感の表現というか。
このあたりの膨らませ方。いねむりやすこさんは上手いですよね、本当に。
これがヒロインキャラクタだと理解させられてしまう。

シーン中も巧いです。
奥永瞬の身体的特徴をうまく捉えていて、それを受ける杠恵那はどうなるのか、伝わる演技があります。

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「……いつもより、大胆になれたかも」
笠間陽菜乃(蒼乃むすびさん)

奥永瞬の幼馴染。クラスも一緒。とびきりかわいい。
長年、奥永瞬に思いを寄せ、奥永瞬が挫けるのを隣でずっと見てきた。

周囲に、自分と同じように奥永瞬を狙っている相手が居ることを知っている。

様子見をすることに慣れてしまったのか、頑張っても空回るなど、
少し仲良くしようとすると割り込みが発生することが多く、
どちらかといえば笠間陽菜乃に負けフラグがあるように見えてしまいます。

距離が近いことについて、奥永瞬は、笠間陽菜乃が友だちとして接してくれているからだと考えてしまったようです。
まずここが笠間陽菜乃の不遇。

兄にも恋を応援されていますが、その兄からの評価も、
「意志は強いはずなのに、妙なところでヘタレになってしまう」とのこと。

体験版後半で、いい雰囲気になったのに、電話で割り込まれてしまう。
その時の「あっ……」という声音。
色々な感情が出ていてとても良いと思います。蒼乃むすびさん素晴らしい。
ずっと見てきたからなのでしょうね。また、奥永瞬のアレが起きたと思っている。そして、がんばろうとした時に起きてしまったという悔いめいたものが乗っている。

そして、そこで引っ込めてしまうのが、笠間陽菜乃らしい。

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「ムフフ、お姉ちゃんだからね!」
姉川絢音(伊ヶ崎綾香さん)

親のいない奥永瞬が、稼ぎは奥永澪がやってくれていたが、
その他のこと、食事や風呂を提供するなどの世話をしてくれていたのが姉川家。
昔から実の姉よりも姉らしい関係性。

最初は弟だと思っていたけれど、成長していく奥永瞬を見て、気持ちが育っていった様子。

システム音声の「イェス、これでオッケー」がとてもかわいい。
意図的にぶどうジュースをこぼしたとしか思えない場面からの「早く落とさないとシミになっちゃう」声が既にASMR。

奥永瞬が信頼しており、詳細に恋愛相談をしたことを受け、
参戦を母の姉川ななか(逢坂成美さん)から認められている。
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一緒にシーンがあるのでお得。ほくろが遺伝的です。

というわけで、キャラクタと声の配役が素晴らしいと思います。

全体的に迫られるシーンが多いですが、奥永瞬が受け身状態なので仕方ないかもしれません。
ルートが確定してからは逆転の機会もあるようです。

1シーンあたりの長さや展開などがしっかりしているところも良いですよね。


良いなと感じた一つに、E-moteが、ラブコメに活かせていること。
例えば。
笠間陽菜乃が「ちょっと待った」と割り込んで奥永瞬を奪い返すのですが、
杠恵那がさらに奪い返すE-mote場面。
これは、動が必要な表現であり、最適です。見ていて伝わりやすく楽しい場面になっています。
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あとは細かいところですが。

一部、指定箇所へ移行すると立ち絵位置がおかしくなってしまうので、
E-mote側かなと思いますが、バックログジャンプやロードと調整が必要なようです。
ななかさんの口パクが少し不自然かなと。

お気に入りボイスと通常セーブが混線しているように見えます。
これはシステム側の不具合かな。

セーブファイル数が少ない。(体験版だけで埋まりました)
お気に入りボイス登録など、登録するにはAUTOモードを解除しなければいけないこと。
ここは改良をお願いしたいところですね。


すごく気風の良い性格をしている日ノ宮祭(冬峰小鈴さん)と、
奥永澪(奥寺かすみさん)はどうやらルートが無さそうなのがとても残念。
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ラブリーでチャーミングなので、法律、変えていきましょうよ。


2023年2月24日 3月31日(金)発売予定です。


ダウンロード販売もあります。

予約特典のボイスドラマが別売りされています。
姉川絢音笠間陽菜乃に続き、現在、第三弾の杠恵那まで発売になっています。

#追記
シーン追加体験版も出ていたのでプレイしました。
気付きました。この作品に必要なのはハーレムルートでしょう。