ユニゾンシフトさんの「恋とHしかしていない!」体験版プレイしました。
ユニゾンシフトさんの新作は、「恋とHしかしていない!」。
日本一の巨大企業・真宇城グループ総帥の血を引いていると発覚した俺、九神嗣道。というストーリー。公式サイトから引用しました。
祖父である余命幾ばくもない現総帥のあとを継ぐためには伴侶……すなわち嫁が必要だという条件を出される。
そう言われても、今まで彼女いない歴=年齢だった俺。
嫁なんてもってのほかだ!
悩んだあげく、俺は幼なじみである女子二人に相談することにした。
跡継ぎを決める期限、すなわち嫁が必要になるのは三ヶ月後。
そのときだけのフリでいいから、俺の嫁役をやってほしい!
――なんて一世一代の懇願が、まさかその後、初めての恋、同棲生活、
そしてエッチまみれの毎日に発展するなんて、このときの俺は思ってもいなかった
体験版は、374MBでした。
メイドの太刀宮芙蓉(葉月ひかりさん)から声を掛けられ、
肩身の狭い居候暮らしから、高級マンションへ住まいが変わる。
降って湧いた遺産相続。条件は嫁取り。
幼なじみの二人に一時的にフリをしてほしいと相談すると、その二人が……? というお話。特徴として。分かりやすく早いことが挙げられると思います。
体験版は1.5時間ですが、体験版中に前提の開示が終わっています。
気になるのは。
色々と腐心し、気を遣いながらスピードを保つという荒技をやってのけているのですが、やはり体験版だけで前提が終わってしまっているのが気になります。
というのも、体験版の部分、前提こそが面白いところだと思うのに、
それこそ、あとの製品版は「Hしかしていない!」となってしまいそうです。
この作品は、本来純愛、恋ベースの物語なので、前段こそが大事だと思うのですよね。
ドキドキしてしまうやり取り。
それは、相手がどう思っているのかハッキリしないからこそできる部分も多いので。
ラブコメ要素も、物語的にはキャラクタを活かしたものになりますし、キャラクタの魅力の提示としても必要なものだと思うのですが、僅かです。
前提の開示が終わってしまっているので、もう読むことのできないラブコメがあります。
作品が表現したいのが「Hしかしていない!」なのかもしれませんが、
これだけ強いビジュアルを出しているのならば、ラブコメでも楽しませてくれても良かったかなと思います。
キャラクタビジュアルがとにかく良いです。
Go-1さんの原画と、何よりも彩色。
こんなに見事に仕上げてあって、画面を見ているだけで楽しい。かなりインパクトのある立ち絵になっていると思います。
差分も豊富で、キャラクタに深みを与えてくれていると思います。
また、倉之園祝役の恋羽もこさんの演技がなかなか。
テキストがかなり削ぎ落とされたものになっているので、一言に篭めるものが大事になってくるのですが、
発するセリフだけでなく、他のキャラクタのセリフから場を想定して発しているのが良く分かります。
本来はここを、地の文がフォローするところを、音声で表現して見せているなと感じるものがいくつもありました。
2023年9月29日(金)発売予定です。
もうひとつ。
これは作品が全く悪いわけではないのですが。
主人公が住むことになった高級マンションの外観背景が、やや古いこと。
また、この背景は色々な作品に使われています。
たまたまですが、全く純愛でない作品に用いられていて、そのイメージが強烈だったもので、ちょっと気になってしまいます。