でぼの巣製作所さんの「神楽凌艶譚~沙耶の章~」感想です。

2024年2月発売作品。

でぼの巣製作所さんの「神楽凌艶譚~沙耶の章~」は、ローグライクRPGの新シリーズ。

沢城神社で掃き掃除をしていた東雲沙耶は、森に入った村人が何人も行方不明になっていると聞く。
「じゃあすぐに解決しないと! 森って近くのあそこだよね?」

という導入でした。
それでは感想です。ネタバレは少しあります。
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印象は「神楽黎明記」シリーズのミニゲーム版。
あるいは、過去作「霊神楽」と同じボリュームです。


今作「神楽凌艶譚~沙耶の章~」もローグライクRPGで、8フロアを踏破します。
この仕様によって攻略が簡単になったところと難しくなったところがあります。

シーン数は少ないのですが、それでも満足度は高いです。
これはグラフィックと声優さんの演技によるものでしょう。


さて。まず攻略です。
8層まである惑いの森を駆け抜け、9層でボスと戦います。

「神楽黎明記」シリーズより短いためか、
言霊の獲得、妖怪の捕縛ともに、かなり難易度が下がっている印象です。

東雲沙耶の武器は刀で、退魔巫女のうちでは体力がありますから、
道中の攻略では詰まってしまうところはないと思います。

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ただ。問題はボス戦。
ボスは予告動画にもあるように人面樹で、特異な強さがあるわけではありません。

しかし、今作はミニゲーム仕様。
ダンジョンも8層までしかなく、レベルアップの機会がありません。
そこへ、人面樹の鳳仙花。鳳仙花は、何か衝撃を受けると爆発し、150程度のダメージを周囲に与えます。

沙耶は人面樹と出くわした時、12~15レベルにしかならず、体力も200程度。
人面樹は、必ず鳳仙花をばらまきます。
ばらまかれた鳳仙花の位置はランダムですし、タイミング悪く敵妖怪に囲まれ鳳仙花の被害から逃げられない場合もあります。
さらに、強力な妖術百鬼夜行が、通常攻略時には使うことができません。
妖怪が足りないのです。


公式サイトや宣伝動画では、まるで百鬼夜行が使えるように記載されていますが、
良く見ると、百鬼夜行で召喚した妖怪の中に、惑いの森には出て来ない古狸がいるのですよね。

沙耶のレベルが低いため、技も覚えていません。
猛襲斬は悪い技ではありませんが、ボスを相手にするには威力が足りない。

ですので、負けずに攻略できるかは、若干、運ともいえます。
ボス戦直前の道祖神フロアでのセーブを必ずしてから挑みましょう。


さて。お楽しみのシーンです。
今作のタイトルが「神楽凌艶譚」。凌と艶とが入っているので、かなり期待をしていました。
パッケージビジュアルも、東雲沙耶が派手にされている場面が描かれていて。
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そう。イラストがいいですよね。
身体の描き方、表情。口元の表現に味があります。
彩色の取り方、非常に新鮮です。良いですよね。
もっと色々な妖怪とのイラストが見たくなってしまう。

過去作では、退魔巫女の身体を隠してしまう構図が多かったのですが、今回はそれがありません。
きちんと沙耶の身体をくまなく見せて、餓鬼にも手を抜いていない。すごいと思います。
触手の場合、すごく膨らんで見せているのもいいですね。卵もたっぷり描かれています。
天狗とに抱えられた沙耶の足の指までしっかり描いて、堪えているのがわかります。
ビジュアルの満足度がすごく高いです。

そして、東雲沙耶役の花月さやさん。
嫌がる、苦鳴の演技がなかなか。
驚いたのは、餓鬼のシーンにおける無理矢理を表す演技。
こういう解釈も面白いと思いました。他の退魔巫女にはあまり見られなかった演技です。
そこから乱れていく様もよかったと思います。
久しぶりに納得の餓鬼によるシーンとなっていました。

テキスト上での気になった、細かいところでいえば、人面樹。
そこから胃に注ぐのは無理がありませんか。
胃に注ぐのならもっと前段があると思うのです。あるいはビジュアルのサポート。
お腹を樹が這い回っているとか、量がすごいとか。
それと、妖怪も5回くらいで終わりなのですか。と。

タイトルには、過度な期待をしてしまうのは誤り。
負けているというか、今までと変わらない表現に収まっています。
凌艶。
せっかくタイトルを変えたのであれば、もっと踏み出して表現しても良いと思います。

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元気というか、負けるとは全く思っていない自信の強さ。
敵妖怪の特殊攻撃を躱した時の「効かないよ~」の声がとてもかわいらしい東雲沙耶。

イラストと演技とがよく、シーン数が少ないのが惜しいくらい。
ヒトマルさんによるイラストが今後も継続されるのか、他のイラストレーターにも退魔巫女を描いてもらうのかは不明ですが、
どちらにしても楽しみです。



まだ公表がありませんが、妹の東雲沙月はどんなビジュアルをしているのでしょう。
そして、どんな演技を聞けるのでしょうか。新作も楽しみですね。


#追記
今作にも追加ダンジョンがあります。
帰らずの森と物いらすの森。

追加ダンジョンには、蝦蟇、古狸、水妖、油すましが追加されます。
1層目から出て来るので注意しましょう。
蝦蟇は睡眠、水妖は防御力が高く分裂もしますし、油すましは火の瓶が強いです。
全部の妖怪を捕縛すると、強力な妖術百鬼夜行空亡を使うことができます。

レベル23で転移・陽炎を覚え、40で奥義焔一刀を覚えますが、
追加ダンジョンでもなかなかそこまでレベルを上げることができません。

しかし追加ダンジョンのボスとなった人面樹の体力は3,000もありますので、
レベルを上げるように立ち回らないといけません。
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画像のように、人面樹を沈黙させてしまえば、回転アタックを封じることもできます。
そのため猫又を連れています。

それにしても。雉杜神社で修行を積んだ退魔巫女は、なんだか淫らに育つようですね。
やっぱり、教官が良いのでしょうか。
神楽黎明記 ~舞歌の章~ 参